「管理職」という呼び名
シニアマネジャー 矢田 瑛
皆さまの会社では「管理職」「管理部門」「事務」といった呼称を使われているでしょうか?
呼称というものは便利ですが、同時に意図とは異なるイメージや伝わり方をしてしまう場合も少なくありません。
「管理職」という呼称を例にとった場合、「管理」という言葉のイメージだけが先行してしまうとどうでしょうか。
文字通り管理することに注力してしまい、戦略的な思考や組織を牽引する行動など、本来期待する役割がぼやけてしまうなんてこともあり得ます。
部下としても「管理」されているといった受け止め方をしてしまうかもしれません。
同様に「管理部門」「事務」といった言葉も、オペレーションや定型業務をイメージしやすいものです。
結果として、その枠を超えた取組みに消極的になったり、それ以外は自分たちの役目ではないといった誤解が生まれることもあるでしょう。
そのため、企業風土や組織体制にもよりますが、例えば「管理職」はマネジメント職・経営職・統括職など、「管理部門」は業務推進部門・経営支援部門・人事戦略部などといった呼称が一案として考えられます。
たかが呼び名、されど呼び名。
もちろん役割を明確にするためには、人事制度ではっきりと定義付けすることが必要です。
ただ、従業員の意識や行動に変化をよりもたらしていくにあたっては、それだけでなく呼び方についても変えてみてはいかがでしょうか。
意外におもしろい効果が得られるやもしれません。